有痛性外脛骨のマッサージ1
外頚骨に関わらず、骨そのものには神経はありません。
骨を包む骨膜に神経はありますが。
そして骨膜は筋肉に引っぱられ続けると、刺激を受けて痛みを感じてきます。
外頚骨が出っぱていても、痛みのない人はいます。
その外脛骨にはどのような場所から筋肉がくっついているかというと、
特に親指やふくらはぎからの筋肉が付着します。
その足の指からふくらはぎを柔軟にすることで痛みを改善できます。
*過去に他の場所に怪我や病気がある人は、カラダの全体のバランスも
調整しないと効果はあまりありません。
今回はふくらはぎのマッサージを紹介します。
自分で行う場合は、四つん這いの姿勢で
ふくらはぎの外側・内側をコブシか親指で痛みが出る程度マッサージしてください。
骨の際をマッサージするほうが効果的です。
有痛性外脛骨
25才 女性 有痛性外脛骨
中学生から外脛骨の痛みはあったが、2ヶ月前にフットサルで足首を捻挫した後、外脛骨の痛みがひどくなり
来院。
症状)
ボールを蹴る、ジャンプ、サイドステップ時に痛みが出る。
初回)
触診すると外脛骨の下と後方に癒着した筋肉の固まりがみられました。
大人の有痛性外脛骨ですと、外脛骨以外にも癒着がある場合が多いですが、
この患者さんは外脛骨以外に癒着はありませんでした。
初回はマザーキャット(通称MC)を使って、癒着部分を30分ほどマッサージし、ジャンプやサイドステップの痛みは8割取れました。
*下記の緑のチューブがマザーキャットというシリコン素材で作られた癒着を取るマッサージ用具です。
柔らかい素材と様々なマッサージ方法で癒着には効果的な道具です。
ある程度痛みなく動けるので、運動制限しないでフットサルしながら治療することにしました。
また、自宅で外脛骨用のマッサージを教えて終了としました。
2回目
フットサルで蹴っても痛みはほとんどなく、サイドステップでは、たまに痛い所があるようです。
まだ、外脛骨周辺の癒着が残っている部分がありましたので、MCでマッサージし終了としました。
後は、きちんと練習前後にストレッチとマッサージを行えば、再発を防げる事を伝えました。
*有痛性外脛骨は、外脛骨周辺の癒着しかなければ短期で治ります。痛みを我慢しすぎていると
癒着が踵、ふくらはぎ、膝の方まで広がり治りづらくなりますので早めに治療しましょう。
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むらかみ予防医術研究所
有痛性外脛骨 バスケット
12才 バスケット 男子
バスケの練習で運動量が増え、1ヶ月前から左の外頚骨が痛むようになりHPを見て来院。
歩行も困難で触ると痛いという症状です。
そして、今までの怪我は肉離れがあったようです。
初回は、回復力を上げる環境を作ってあげるため、全身の疲労を取り、局所も軽いマッサージを施し、
歩行が出来るまで痛みが回復。
部活・体育は中止を指示し、家での外脛骨用のマッサージを教えて初回は終えました。
2週間後の2回目では足首の靭帯が緩いことが見つかり、バンドで固定。
ジョグや軽いジャンプは痛みが無くなったので、全体練習には参加せず、個人でシュート練習を痛みが出ない範囲で行ってみるように指示。
3回目ではダッシュまで可能となる。
足首周辺の筋トレを教えて、全体練習にも復帰するように指示。
1週間後に試合を行うと、少し痛みが出るとメールで頂きました。
4回目に見ると下肢の筋肉はまだ細いので、筋の持久力が戻ってくれば試合を行っても痛みは
出なくなると伝えました。
この症例の場合の発生原因としては、肉離れの後遺症で下肢の筋肉が硬いままプレーしたため徐々に筋のバランスが崩れてきたことが原因ではないかと思います。
むらかみ予防医術研究所
有痛性外脛骨
12才 女子 バスケット
2年位前から両足の外脛骨が長い距離を走ると痛む
ということで来院しました。
まず全体的に見ていくと骨盤の歪みと全身が硬く、
ふくらはぎ、外脛骨の周辺の筋肉は異常に硬くなっていました。
足底筋膜もカチカチのためアーチはなく、偏平足状態です。
施術は主に外脛骨周辺の筋肉を緩め、家でのセルフマッサージを教えて初回は終了。
2回目の施術で30分のランニングで痛みが無くなったので、部活に出てシュート練習
に参加してもらいました。
(痛くなった時点で休むという条件で)
4回目には練習後の多少の痛みと、疲労は溜まるものの次の日には取れ、部活は出来る程度。
5回目には外脛骨の痛みは無くなるが、今まで運動を控えていたので、ふくらはぎの筋肉痛が出ました。
現在はコンデショニングを整えるため、定期的に通っています。
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